今、SES業界に求められる働き方とは?〜SES企業経営者対談 後編〜
こんにちは!株式会社エムズクリエイティブシステム(MCS)の牧野です。
大変長らくお待たせいたしました。YouTube経営者対談のテキスト版の後編をご紹介いたします。
対談のお相手は、同じくSES企業を経営されている株式会社エーエスエルの平出浩太郎社長。
対談の前半パートでは、SES業界の現状に対する互いの考えや思いをお話させていただきました。
今回ご紹介する対談後半パートでは、SES業界の現状に対する思いを踏まえた上で、SES企業である弊社の魅力や、代表牧野自身が「理想の働き方ができる会社づくり」にこだわった弊社の掲げる働き方について、詳しく引き出していただきました。キャリアや働き方に関心があるエンジニアの皆さんにも役立つ内容を話していますので、よろしければ、ご一読ください!
目次
エンジニアを大事にするMCSの社風とは
牧野:社風としては、小規模の会社ということもあって、風通しが良いですね。若手のエンジニア等は帰社会(社内懇親会)の席でもよく来て話してくれたり、何でも自分に質問しにきてくれたりしています。
帰社会は月に一度、プロジェクトについて等雑談しながら飲むような任意参加の懇親会なのですが、メンバーには仕事終わりにわざわざ来てもらっているということで、参加は自由、飲み会費用は全額会社負担です。
平出社長(以下、平出):「来てもらっている」と言う言葉もそうですが、エンジニアの事を大事にしようとしているというのが、言葉の端々に出てきますね。キャリアのサポートについてはどうされていますか?
牧野: エンジニアと月に一度、1on1(一対一の面談)を行っています。希望者には二回行うこともありますね。その中で、現在の業務の課題や不安な事、未来の自分のやりたい事へ向けたスキル形成の相談、業務には全く関係のないプライベートな相談等、色んな話を聞いています。面談の中で相談を受けたものに対して、エンジニアの教育機会として勉強会を発足することもあります。
例えば、開発エンジニアが自身の成果物をWEBに公開したいが、インフラの知識が無いからやり方が分からないという相談を受けて、私からフリーランスの知人エンジニアに依頼し、インフラ構築の勉強会を開いてもらうこともありました。
トラブルが起きた際、管理者がエンジニアだからこそできる事
平出: あまり無い事かもしれませんが、もしクライアント先でトラブルが起きた際は、どう対応されていますか?
牧野:まずエンジニアとクライアント先の両方からヒアリングし、どういった点に齟齬があるのか、原因を分析します。その後、エンジニアに対しては今後の対応のフィードバックを行い、クライアントには原因を説明し、双方からの課題解決に働きかけています。
平出:双方から話を聞いて分析するというのは、管理者がエンジニアだからこそできる事ですね。双方から話を聞けないと、情報が不公平で、クレームの際は「エンジニアが絶対に悪い」という風に思われてしまうケースが多い。管理者がエンジニアでないと、具体的な原因分析が出来ない事はありますね。
牧野:そうですね。そこができるという点は、エンジニアあがりの社長という点で強みです。エンジニアあがりだからこそ、話を訊いた際に、どういう事が起こっているのかはすぐ想像できるし、どう対処したら良いのかを即時アドバイスできるのは良いかなと思っています。エンジニアが働いてくれる売り上げで会社は成り立っているので、エンジニアに寄り添って考えてあげるべきだと思います。
コロナ渦に対応した福利厚生の形
平出:今は働き方自体が多様化し、いわゆるリモートワークやニュースタンダードみたいな働き方が出てきています。(インタビュー当時)JUAS(日本情報システムユーザー協会)の調査では、IT業界のリモートワーク比率は5割でした。エムズクリエイティブシステムではどうですか?
牧野:コロナをきっかけに、段々とリモートワークの比率は高くなっています。今は7、8割がリモートワークですね。
平出:高いですね。福利厚生はどうでしょうか?
牧野:福利厚生は、やはりエンジニアの成長っていうところに一番スポットを当てていて、資格取得や自己研鑽みたいなところで、勉強して資格を取ったら、それに対しての報奨金というところを設けていますね。
※補足:コロナ渦でリモートワーク比率が高くなったことに伴い、エンジニアからの要望に応え、2021年にはリモートワーク手当と住宅手当を福利厚生に追加しました。日々変化していく労働環境に伴い、より働きやすい環境づくりのためにエンジニアの声を大事にし、随時福利厚生を追加しています。
各自がスキルアップしたい方向に成長を促す環境
平出:今まで色々お話しましたが、MCSにはどんな人材が来て欲しいですか?
牧野:今の環境に悩んでいる方には是非一度相談に来て欲しいですね。スキルアップしたい、年収アップしたい、残業が多くて困ってる、今やっていることとやりたいことがあっていない、自分の強みがわからなくてこの先どうしていこうか、等でお悩みの方に。
平出:転職しようと思っている方は、当てはまる所はありそうですね。
スキルアップしたいという方は多くいらっしゃると思いますが、牧野さんの所ではどういう風にスキルアップができますか?
牧野:スキルアップの仕方については、「エンジニアのやりたい」を優先しています。マネージャーやジェネラリストを目指している方であれば、まずはサブリーダーなどで経験を積める現場をアサインし、ゆくゆくはマネージャーという形でアサイン内容をレベルアップしていけるように。技術を磨きたいという方であれば、よりその人の技術を磨ける案件を見つけてアサインし、エンジニアとしての価値を高めてもらうようにサポートしています。
平出:各自がスキルアップしたい方向に向けた案件を斡旋していく形ですね。それが一番良いですよね。年収もだんだんアップさせることもできる形でしょうか。
牧野:勿論そうですね。技術力が上がれば、エンジニアの価値も高まっていくので、営業サイドとしても単価交渉はしやすくなるし、単価が上がればきちんと給料に反映しています。
MCSでの働き方は?
平出:先程、欲しい人材について伺う中で「残業が多くて困っている方」というのもありましたが、(MCSの)平均残業時間はどのくらいでしょうか。
牧野:この1年で見ると、大体15時間くらいですね。我々の現役の頃は3桁を超える残業時間の時も経験しましたが、今だとそれはブラックな部類ですもんね。そうならないようにしています。
平出:そうですね。我々の時代はそうでしたね。実際に今はどんな現場に行っているのか、紹介してもらえますか。
牧野:今は、WEB系のシステムでECサイトの開発、通信系のシステムで5Gの開発、IP電話の開発、金融の銀行システム等、様々な業種を扱っています。開発だけではなく、インフラの案件で「オンプレ」と呼ばれる自前でサーバーを用意して構築するものや、流行りのクラウド系、AWS等の案件も扱っています。
転職を考えている方へ伝えたいこと
平出:牧野さんの面接では、応募者に「こういう会社は行かない方が良い」等、相手に対してのアドバイスはしていますか?
牧野:相手から意見を求められれば、自分なりの意見はしています。求めていない人にあまりお伝えしすぎると、余計なおせっかいになってしまうので。ただ、技術力を高めて独立したいと言っているのに、部分的にしか携わらないような分業制の大きな企業に入ろうとしているとか、そういったミスマッチになるようなものが明確に分かっていれば、アドバイスはしますね。
平出:逆に、(MCSよりも)大きな会社に行った方が良さそうな人であれば、大きい方に行った方が良いんじゃないのかって伝えたりもしますか?
牧野:そうですね、先程とは逆に、一つの事の専門性をより深めたいという方であれば、分業や適材適所のような考えを持っている会社が合っているのでは?というアドバイスもしますし、私が知っている中で応募者に合った会社があれば、受けてみたら?なんて話もしますね。
平出:(自分の会社にも)それ経由で話が来ることがよくありますね。
面接者に対しては、「折角来てくれた人だから、何かしてあげたいな」という気持ちはありますよね。
牧野: そうですね。うちに入るかどうかは置いておいて、その人自身が幸せに楽しく仕事して欲しいなという思いが強いので、こういう良い会社があるよ、という紹介をすることもあります。
平出: では、今までのお話を総括して、何かメッセージがあればお願いいたします。
牧野: はい。そうですね、「自分の経歴に自信がない」「この先どうしていこうか」といった悩みを持つ方は多いと思っています。私自身も2年目、3年目時代に、同じような悩みを持っていました。なので、MCSに転職するかどうかは置いておいて、悩みがある人は本当に気軽に、ざっくばらんに話に来てもらって、相談に乗れたらいいのかなと思っています。
平出:優しい言葉ですね。
上記の対談記事のYouTube動画は、下記からどうぞ!
3回に分けて配信しています。
SES企業の社長が本音を語る!【1回目 SES業界のイメージがよくないのはなぜ?】
SES企業の社長が本音を語る!【2回目 MCSで働くメリットは?】
SES企業の社長が本音を語る!【3回目 MCSが求める人材】